FUJIFILM X-S10 XF18mmF2

小学校の国語の教科書から「平和教材」が消えていく。
1年生から6年生まで各学年、必ず平和教材というのがあった。 それが普通だと思っていたけどなあ。
「かわいそうなぞう」とか「ちいちゃんのかげおくり」だとか「一つの花」とかね。
「かわいそうなぞう」は知ってますよね? 土家由岐雄氏の作品です。紙芝居で見たことありません?
軍の命令で上野動物園の動物を殺すことになるのです。 空襲が激しくなって動物が逃げ出すと大変なことになるからその前に。
飼育員が毒入りの餌を与えるのだけど、賢い象のトンキーとワンリーは食べなくて、最後は餓死するんですけどね。 「戦争をやめろー、やめてくれー」って飼育員の人が叫ぶんですよ。 涙なしでは語れないお話ですな。
「ちいちゃんのかげおくり」は知ってます? あまんきみこ氏の作品です。
お父さんが戦争にいくんですよね。 お母さんとお兄ちゃんとちいちゃんで暮らしているんだけど、空襲から避難するとき、お兄ちゃんがケガをして、それをおぶっているお母さんとはぐれてしまうのです。 最後はちいちゃんは一人でなくなります。
青空にのぼっていくちいちゃんは、家族に会えるんですよね、なあんだこんなところにいたんだって言って。 ああ、書きながら泣いちゃうなあ僕は。
「一つの花」は読んだことありますか? 今西祐行氏の作品ですよ。
物資が乏しい戦争中の三人家族です。 お父さんが出征する日、いつもの口ぐせで「ひとつだけちょうだい。ひとつだけちょうだい」ってむずがるんですよ、幼いゆみ子が。 与える食べるものがなくてお母さんは困ってしまいます。 お父さんを見送る今日はゆみ子を泣き顔にしたくないのです。
すると、お父さんがコスモスの花を一輪、ゆみ子にあげるのです。 「ひとつだけの花、大切にするんだよ」って言って。 するとゆみ子はにこにこ笑って・・・ ああ、泣ける。
教科書が変わるたびに少しずつ平和教材は消えていく。
ううむ。
どこへ行こうとしているんだろう日本。

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