Nikon Z50 Z DX 16-50mmF3.5-6.3
わしは中国史がけっこう好きである。
なぜかというと・・・ダイナミズムがあるんだよなあ。日本とは比べものにならないカオスの世界(^^)
例えば、漢の高祖である劉邦。かれは街のゴロツキなのである。その街というのも徐州だから、地方都市ですな。
田舎の暴走族ですわ。地元の半グレ兄ちゃん^^;
それがやがて流賊の頭目となり、最終的に皇帝になるんだからなあ。大体、そんな感じが多いのである歴代皇帝って^^;
身分が完全に固定されていないんだよなあ中国って。しかも国土が広大である。
王朝の末期になると、官僚制度が腐りきって民衆は食えなくなる。飢饉と重税に異民族の侵入。
何万人という規模で流民団が生まれる。食い物を求めて国土をさまようのである。で、各地で国庫を襲う。
当然、頭目が必要になる。食わせてくれる親方なら誰でも良い^^;
なんだか中国共産党の毛沢東のやった長征も同じだよな結局。飢饉・重税・異民族の侵入(日本人ですよ)。
そして幇(ぱん)や義兄弟の存在。
要するに、身分的上下関係ではない。一族郎党血縁関係ともまた違う。
ある種の秘密結社ですな。
中国って常に皇帝による独裁体制だから、日本で言うところの大名は存在しない。皇帝と貴族と官僚なのである。
大名なら、自分の土地に対する愛着もあるし、民衆を慰撫する気持ちも持っている。激しく収奪しすぎると藩の経営が立ち行かなくなるってこともあるし。
しかし、中国の場合、地方を治めるのは官僚なのである。日本で例えると代官ですな。
一定の期間が過ぎると他の任地へむかう。なので、肥沃な土地に任官すると、搾れるだけ搾り取ろうとする。それぞれの役職・段階に応じてピンハネ・袖の下は常識、やったもん勝ち^^;
そういう中で自己防衛のために、民衆間のネットワークみたいなのが出来上がるんだよなあ。皇帝に対する忠誠心なんかないのである基本的に。恐怖があるだけ。
なんだかこういう点も、今の中国と似ていると思いません?習近平が皇帝で、中国共産党の偉い人たちが官僚である。
だから僕は、今の中国も民衆を食わせなくなったら一気に崩壊すると思うんだよね。歴代の王朝のように。それほどの忠誠心もはなっから持っちゃいないし。
歴史は繰り返さないが同じ韻を踏む・・・
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